歯の破折
Blog--歯科疾患
三鷹、ファミリー歯科医院、院長の佐野真弘です。
この患者さんはこの歯が冷たいもの、温かいものがとてもしみるということで来院されました。
虫歯が特にありませんが、歯の表面にひびが入っているのが分かります。症状がひどく歯の中の神経がダメになりかけていたので神経の治療になりました。
削って中を見てみた写真がこれです。一番奥の歯でラバーダムというゴムのシートを感染予防のためにしているので、ピンボケしてしまって申し訳ありま
せんが、根の奥の方までひびが続いているのが確認できます。神経の治療をした後は症状がなくなり、楽になったと喜んでおられましたが、このひび自体がなく
なったわけではありません。将来的にこのひびが徐々に大きくなり最悪の場合歯が割れてしまう可能性も考えられます。もちろんこのことは患者さんには説明し
てありますが、近い将来に抜歯になってしまうかもしれません・・・。
このように歯にひびが入ったり、割れてしまう、ということは日々の臨床ではよくあることです。歯にも寿命があって人間の寿命よりも明らかに短いことが分かっています。固いものを食べるのが好きな方や歯ぎしり、食いしばりがある方などは要注意かもしれません。
カテゴリー:歯科疾患 投稿日:2008年10月28日