とてもすごい唾液の働き
Blog--予防歯科
三鷹、ファミリー歯科医院の佐野サヤカです。
今日は、院内ミーティングがありました。
本日は唾液の働き、特に緩衝能(かんしょうのう)について、みんなで勉強しました。
人によって、虫歯になりやすい人となりにくい人がいると思いますが、
それはどうしてでしょう?
いろいろな原因がありますが、その中の一つに唾液の質というものが考えられます。
虫歯菌はお口の中で酸を出します。その酸が歯を溶かすのですが
唾液の働きで酸性に傾いたお口の環境を、歯が溶けない中性近くまでもってくることができるのです。
例えば、
蒸留水5ccに塩酸を0.2cc加えるとpHは2.3になった(1)のに対し
唾液5ccに塩酸を0.2cc加えるとpHは6.0になる(2)そうです。
さらに
(1)に蒸留水をくわえ(2)と同じpHにするには5リットルも必要になるとのことです。
つまり、
蒸留水では5リットル必要になるところが、唾液だとわずか5ccで済んでしまうということになります。
また、唾液には安静時唾液(非刺激唾液)と刺激唾液とあって、刺激唾液の方が、その作用はとても強い(20~30倍)ということです。
まとめると、
食後にシュガーレスガムを噛めば、虫歯になりにくくなる
ということではないでしょうか?
だたし、過信は禁物です。
唾液の作用しきれないところもありますので、歯磨きはもちろんしっかりすることは大切です。
カテゴリー:予防歯科 投稿日:2009年1月19日