科学博物館の縄文人展へ行ってきた
Blog--予防歯科
三鷹市 ファミリー歯科医院 佐野サヤカです。
GWの話になりますが
上野科学博物館の縄文人展に行ってきました。
「縄文人は良く噛んで食べていたから、顎が発達し歯並びもいい」
「虫歯もなかった」
などと聞いていたため、ホントかどうか見てきました。
がーん!
歯の根元に虫歯がたくさん!!
しかも親知らずが手前の歯に引っかかってしまっていて、少し虫歯になっている?!
確かに噛み合わせの面の虫歯は見当たらない様子。
なぜかというと、虫歯になる前に擦り減ってしまうから。
しかし、歯の根元のところの虫歯がたくさんある。
いわゆる「根面ウ蝕」です。
もしかすると、良く噛むことで歯の根元に応力が集中し、歯が減ってしまったところに
虫歯が発生したのかなとも、勝手に想像しました。
縄文人でよく噛んでいても、いろいろ苦労をしていたんですね。
それにしても江戸時代のものは、歯石がたくさん帯状についていて
しかも歯槽骨が溶けているようだったので、歯周病が進行していたみたいです。