矯正(小児、成人)
Orthodontia
小児矯正
子供たちの4人のうち3人に歯列不正があると言われています。
当院では、子供たちの乱れた歯並びの原因を探し、その原因に対する治療を行います。
歯列不正の原因は?
歯列不正の遺伝的要因は少ないといわれています。
最近の研究によると、口呼吸、舌の突き出し、間違った飲み込み癖、指しゃぶりなどの筋機能癖が顎の成長不足の原因であると言われています。アレルギー、喘息、お口ポカンも同様に正常な顎の発育を妨げています。
例えば・・・口呼吸で起きるお顔の変化
左の写真の男の子が、ペットを飼ったことによりアレルギーが生じ、口で呼吸をするようになってしまいました。成長したお顔が右の写真になります。
キリリとしていたお顔の感じが、唇に締まりがなく、前歯の前突が確認されます。
典型的な口呼吸患者の顔貌になってしまいました。
出典:Buteyko Kids
矯正治療に使う装置
拡大床
トレーナー
拡大床の役割
歯の生える場所の確保や、歯の傾き、位置異常を治す装置です。
トレーナー
お口の癖を治したり、歯の位置を整えたりします。
保定装置として使用することもあります。
治療の目的は?
子どもが健やかに育つことを目的にしています。
お口の癖を取って舌や口唇を正しく使えるようになること。
呼吸が鼻でできること。
良い姿勢を維持できること。
そして、将来健康な体を手に入れること。
これらを目標としています。
拡大床もトレーナーも細かい歯の移動は苦手ですので、多少の歯列不正が残ってしまうことがあります。
模型のような歯並びを希望されている方は、矯正専門医にご紹介いたします。
患者さんがやること
- 毎日指示通りに装置を入れる
- 宿題で出た筋肉トレーニングを毎日行う
- 口を閉じて鼻で呼吸をする
- 歯磨き、フロスの励行
- よく噛んで食べる
- 姿勢をよくする
- 運動も勉強もしっかりする
- 親のいうことを聞く
歯医者さんがやることは、歯並びが良くなるためのお手伝いです
注意事項
骨格性の症例はこちらの方法では治療できません。
お口の癖が残っていると後戻りの可能性があります。
多少の不正が残る場合がありますので、模型のような歯並びを目指す方はお勧めしません。
舌小帯が短いと、舌の動きが制限されて歯並びや発音に影響がある場合もあります。切除を進める場合があります。
気になる方はご相談ください。
お口の癖を治すプログラム
「お口の癖を治すプログラム」を受講しませんか?
当院では、小児矯正の際に口腔周囲の悪習癖に対する筋機能訓練を行っております。
正しいお口の使い方ができないと、歯並びが悪くなりますし、健康にも良くありません。また、歯列矯正しても後戻りの原因となります。筋機能訓練の成果が出て正しいお口の使い方が一時的にできるようになっても、日常生活において無意識時に癖が出てしまうことがあり、そのせいで治療の進みが遅くなることがあります。
そこで、当院では心理学的に「歯並びを悪くする癖」にアプローチしていきたいと思っております。
このような取り組みを全国で行っている歯科医院はなく、最新の試みとなります。
やり方は簡単です。お子様ではなく、親御様にご協力頂きます。子供にガミガミ言う必要はありません。
お子様の「お口の癖を治すプログラム」を受けてみませんか?
ご希望の方は担当医までお知らせください。
開催方法:オンライン(zoomを予定しています。スマホがあれば大丈夫です)
開催日時:要相談 (最低2回:初回2時間程度、その後はオンラインまたは診療時)
成人矯正
成人矯正については、担当の高橋先生のホームページに詳しく書かれています。
下記のリンクをご参考ください。
高橋滋樹医師のホームページはこちら